平日 8:30~17:15
このプログラムは、病院や地域の診療所などで活躍できる診療能力を持った総合診療専門医を養成するため、基幹病院の秩父市立病院と秩父地域の各診療科の専門医療機関が連携し、患者の心理や社会的側面なども考慮して個々に合った診断や治療などを行う全人的医療を実践しながら、地域医療に必要な力を身につけていくことを目的としています。
プログラムの特徴は次のとおりです。
秩父地域は、周囲を山々に囲まれた豊かな自然と歴史に恵まれ、高齢化や過疎化が進行する中で、住民同士の支え合いや「祭り」などを通じた地域交流活動が活発な地域で、地域に根ざした医療の原点に触れることができます。
秩父地域内の民間・公立病院が協力し合って、地元医師会・歯科医師会・薬剤師会・看護師会等医療関係者と福祉・住民団体関係者、行政機関が一体となり「ちちぶ医療協議会」を設立し、『地域ぐるみで研修医の育成支援』に取り組む体制は全国から注目されています。
参加している5病院は地域医療に積極的に取り組み、それぞれ特色のある研修プログラムを立ち上げ研修医の皆さんを待っています。
千葉県循環器病センター臨床研修アドバイザー 平井愛山先生
当病院では、地域の中核病院としての急性期医療から、自宅退院に向けた亜急性期から維持期の診療、住み馴れた地域で最期まで過ごすための終末期医療・緩和ケアなど幅広い診療を経験することができます。また、循環器内科・消化器内科・総合診療科・外科・脳外科・整形外科・泌尿器科(透析を含む)・小児科・麻酔科それぞれの科の専門医も在籍しており、研修医のニーズに合わせたプログラム対応も可能です。二次医療圏の中核病院として、医療システムを俯瞰しながら、幅広い医療の実践を学ぶことができます。
地域保健・医療の研修においては、保健所の役割、僻地医療、社会福祉施設、診療所の役割などについての理解が求められています。僻地の中核病院における地域医療マインドを体験すると同時に、包括的な医療・ケアの体験と、介護保険の主治医意見書の作成に焦点を当てたプログラムです。